米景気や雇用情勢の堅調さを示唆する一連の米経済指標などを受け上昇していた米長期金利がこの日は低下。金利を生まない資産である金は買いが優勢となった。クリーブランド連邦準備銀行のメスター総裁は６日の講演で、インフレ率が２％へ持続的に低下するとのより大きな確信が得られるまで、連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の政策金利引き下げは適切ではないとの見解を示した。一方で、「年内にこうした確信を得られ、利下げを開始できる」とも予想。また、メスター氏は足元で堅調な個人消費は「年内に幾分鈍化する」と予測した。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁も同日の会合で、自身の現在の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）での位置付けをよりタカ派的とした上で、米国のインフレ鈍化を巡り、「（ＦＲＢの）仕事は終わっていないが、指標はポジティブなように見える」と指摘。また「リセッション（景気後退）はわたしの基本シナリオではない」との見方も示した。